- 人間ドックの各検査項目の内容について
- 人間ドックの各検査項目が体のどの部分を調べるのか、また異常値が発見された場合に、その値が示す代表的な病気を解説いたします。
- ただし異常値が出たからといって、必ずしもそれが病的な異常であるとは限りません。ドックの結果、その値が示す異常については医師よりご説明をさせて頂きますので、ご不安な場合は一度ご相談ください。
身体計測 |
身長・体重・腹囲・BMI:肥満は生活習慣病の大きな原因にもなります。また、急激な体重の変化にも注意しましょう。BMI は、22が標準値、25以上が肥満とします。
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聴力検査 |
オージオメーター:1000Hz、4000Hzの音が一定レベルで聞こえるか調べる検査です。
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眼科検査 |
視力:近視の有無や程度をチェックします。
眼底:眼底は血管を見て、動脈硬化や高血圧・糖尿病等の病気による血管の変化をみます。それにより全身の血管の状態を予測します。
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呼吸器系検査 |
胸部X線:肺気腫・肺ガンなど肺疾患や心肥大などの循環器疾患を検査します。
肺機能検査:息を吸ったり吐いたりして、肺活量の測定をします。
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循環器系検査 |
血圧:高血圧が長く続くと脳卒中・心臓病・腎臓病などを引き起こす原因となります。
心電図:不整脈・心肥大・心筋障害・心筋梗塞など心臓の働きをみる検査です。
総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロール:多くなると、動脈硬化をを起こし、高血圧、心筋梗塞、脳卒中の原因にもなります。生活習慣病の危険を知る手がかりとなります。
HDLコレステロール:善玉コレステロールと呼ばれ、動脈硬化を予防します。有酸素運動により増加し、肥満、喫煙によって減少します。
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血液一般検査 |
白血球数:感染症・炎症を知る手がかりとなります。
赤血球数、血色素量、ヘマトクリット:貧血の有無や程度を調べます。赤血球の赤い色素がヘモグロビンで酸素の運搬役です。出血や赤血球を作るのに必要なホルモンの不足、また骨髄の働きが悪くなると赤血球は減少します。
血小板:止血に関係する血球成分です。数が減少すると血が止まりにくくなったり、青あざができやすくなったりします。
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肝機能検査 |
総タンパク:血清中のタンパク質量で栄養状態、肝臓や腎臓の機能をチェックします。
総ピルビリン:赤血球が分解されてできる色素で、胆汁色素ともいい、血液中にこの色素が増えると黄疸です。
AST(GOT)、ALT(GPT);体の蛋白質の構成に関係する酵素で、肝臓に障害がある場合高値を示すことがあります。
γ-GTP:肝臓や胆道系に障害があると高値になることがあります。特にアルコールの影響を受けやすいので、飲酒による肝障害のチェックに役立ちます。
LDH:肝臓、腎臓、心筋、骨格筋、脳に特に多い酵素で、血清中に多く出てきたら、これらの器官の病気が疑われます。
コリンエステラーゼ:肝臓で生成され、血清中に分泌される酵素で、肝疾患とくに肝障害によって活性低下を起こします。
ALP:肝臓、胆管、骨などにある酵素で、これらの器官の異常のとき血清中に多く出ます。
血清アミラーゼ:膵液中の消化酵素で、膵臓に異変があると血液、尿中に増えます。
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糖代謝検査 |
血糖:血液中のブドウ糖を測定して糖尿病をチェックします。
HbA1c:採血時点から1~2ヶ月以前の血糖の状態を示します。
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腎臓・泌尿器系検査 |
尿素窒素:腎臓の排泄機能をチェックします。
クレアチニン:尿素窒素とあわせて腎臓の機能をチェックします。
尿酸:痛風、高尿酸血症のチェックをします。
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感染症検査 |
梅毒検査(RPR・TPHA)梅毒感染の有無をチェックします。
HBs抗原:B型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。
HCV抗体:C型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。
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その他 |
CRP:体内に炎症などがあると血液中に出現する蛋白質です。
血沈:CRPと同様、体内の炎症の有無をチェックします。
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尿一般検査・尿沈渣 |
糖尿病、腎臓の機能、尿路系の病気のチェックをします。
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腹部超音波検査 |
胆嚢、肝臓、腎臓、膵臓などの臓器異常(結石やポリープなど)を調べます。
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胃部X線検査 |
食道、胃、十二指腸の腫瘍、潰瘍、ポリープなどを調べます。
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便潜血検査 |
消化管からの出血の有無を調べる検査です。
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オプション項目 |
以下の検査はオプションになりますので、ご相談ください。
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腫瘍マーカー検査 |
CEA:各種消化器がん、肺がんのチェックをします。
CA19-9:膵臓がんや胆道がんなどのチェックをします。
PSA:前立腺がんのチェックをします。
CA125;卵巣がん、子宮がんのチェックをします。
CA15-3:乳がんのチェックをします。
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甲状腺機能検査 |
FT3、FT4、TSH:甲状腺機能のチェックをします。
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頸部超音波検査 |
頸動脈の血栓の有無や動脈硬化の程度のチェックします。
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骨密度検査 |
骨粗鬆症のチェックをします。
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便中ピロリ抗原検査 |
ピロリ菌の感染の有無をチェックします。
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